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栃木県・宇都宮
大谷資料館でのコンサート
「息の響き」

ウイル・オッフェルマンズ&ザ・マジックフルート

この演奏会で感じたこと

 彼の演奏はいわゆるクラッシックではなく、現代音楽の範疇にはいるものだけど、現代奏法を自分の中に単に取り入れるだけでなく、自分の音楽の中の表現手段の一つとして完全に消化されていて、それが何の違和感もないものとなっていた。

 演奏曲目の中で”スートラリテ(大谷石ヴァージョン)”は特に注目の作品であった。中央の大きな照明された石の壁の前に演奏者の席が「へ」の字型に作られ、観客は別のステージ前から移動してきて立っていると、二人の奏者が容器に入れた水を吹いて音を出しているのに注目させられる。すると、巨大な空間のいずことも無くピアニッシモで出されたウイッスルトーンが聞こえてくる、それはこの特殊な地下の巨大空間と言う環境の中で、響きと音の方向性に於いて特に効果は増大され、観客は今まで経験したことのない音空間の中に存在させられた。

 私がその様に感じていた時に、ウイルは観客の後ろで観客の居る方向と別の空間に向かって音を出し始めた。たぶん彼は即興でその様にしたと思うが、そのアイデアは見事に成功しひと味違う三次元空間と時間空間の中の音色で包ま れた。

 4ヶ月前に彼をここに連れてきてほんの数分しか見学出来なかったのに、この演奏はこの空間を生かした最高の演奏となったと思う。その音楽は地下の空間と時間の中で存在し、確実に観客の心の中とこの地下の大谷石に刻み込まれた。
文、小川堅二


当日のスナップ

昼食会場に向かう前に昼食、何故か店の親父がはしゃいでた。

リハーサル横穴での合同演奏のリハーサル直前

地下・スートラリテ後ろの大谷石の照明が綺麗だった

ウイル親指笛の歌口を直している、オッフェルマンズ

納會利音の動きと体の動きが非常に興味有った作品

横穴にて横穴にて

小川堅二写真ほど暗くは感じられなかった。


演奏会の資料です

Wil Offermans & The Magic Flute
in Oya
プログラム

全曲ウィル・オッフェルマンズ作曲/編曲 曲目について

日時 :1997年10/12(日)
時間 :P.M.3:30大谷資料館地下にて P.M.5:00横穴特設ステージにて
会場 :大谷資料館
入場料:¥2500大谷資料館入館料(当日のみ有効)を含む
主催 :栃木県フルート協会
援助 :オランダ政府(FvPK)

ご注意:地下の会場は気温10度前後です 

オランダのフルーティストで作曲家でもあり、常にアクティブな活動を続けているウィル・オッフエルマンズが、彼のアンサンブルと共に今年の10月にオランダ政府後援でジャパン・ツアーをします。
今回の公演はウィル・オッフエルマンズが今年の6月に来日した折り、たまたま訪れた大谷資料館の地下空間と横穴での試し吹きをし、その空間の持っている響きに感動して、是非にでも演奏したいと言う希望で死現しました。
アコースッティクなライブに必要な物は、演奏者と観客それに雰囲気を持った良い響きの空間です。それらの条件がすべて満たされた時に最高のライブと成ることでしょう。
(彼の主催するマジックフルートのメンバー、上の写真をクリック)

当日は、大谷資料館地下の巨大空間で行われている 逢坂卓郎 作間敏宏 八柳尚樹 山村俊雄 吉江庄蔵各氏のグループ展「趨光」の最終日となっています。この入場券は入館料が含まれていますので、演奏会と展覧会がご覧頂けます。
(展覧会の内容については、大谷資料館のホームページで)

栃木県フルート協会では1981年8月5日に、東京フルートアンサンブルアカデミーの演奏会を、この場所で初めて開催して以来の企画でした。

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